ちょっと一休み。【幼少編1】


今日は僕の少年時代のお話をします。

今の僕の考え方の根幹を形成するものは幼少期に
あったと思う。

なぜなら金持ちから貧乏への転落を小学校4年生の時に経験した。

父は不動産屋を営み、出入り業者は僕のことを若社長と呼んだ。

家の車は外車。学生下宿とホテルも所有していた。

子供心にウチは金持ちなんだと思っていた。


栄枯盛衰。繁栄は永遠に続かない。


会社が傾きはじめたきっかけは、学生下宿をもう一棟建てる時

工事も終わってないのに建築費を業者に支払ってしまった。

金を受け取った業者は、他の現場に行ったのかウチの下宿の

工事はおざなりになり、大幅に完成は遅れた。

新入生の受け入れに時期に間に合わなければ1年間だれも入居しない。

来年までの1年間は金はは入らない。


悪いことは連鎖する


親父の知人の「危ない奴」Sがいた。何で危ないと思ったかの話をしよう。

僕が親父に連れられてSの家に遊びに行ったときのことだ。

僕と親父がピンポ〜ンとチャイムを鳴らす。ガチャ。ドアが開いた。

ライフルを持ったSが居た。


   (*o*)


家に入ると昼間なのにカーテンは締め切っている。

借金取りが来るらしい。ライフルをチラつかせて追い払うんだ!
って笑っていたのを覚えている。借金取りも命がけだ。。。


そんなSの保証人に親父はなっていたらしい。


ライフルで追い返された借金取りが僕の家に来る。
保証人になったのだから仕方ないが、当時の取立ては半端じゃなかった。

朝起きると車庫に置いてあった生ゴミが家の周りにバラ撒かれている。

電話攻撃当たり前。僕が学校に行く時は窓から出入りしていた。

子供心に大変な事が起こっているのは気付いていた。


結局4年生の時に夜逃げ同然で引越しをした。


その頃から僕のマブタに異変が現れた。いつもパチパチ瞬きをする。
今思うと精神的なものだったんだろう。


引越し先では、一転して貧乏な生活で靴も買ってもらえない。電気は

止まり、ガスコンロの火を灯し生まれて初めてカップラーメンを食べた。

そして、両親は離婚。親父が車に乗り込む時僕はバイバイと言って手をふった。

なぜか悲しくはなかった。


う〜ん。長くなるので続きはまた明日。