月曜日。また一週間がはじまります。
先週の続き
銀行員に「借りて下さいよ」と言われて喜んでいた。
その時は全然借りる気なんかなかった。別段必要性も感じなかったからだ。
しかし、人間とは借金が好きな生き物である。
自分の価値を借金の額で推し量ろうと思うのか、不思議と「貸すよ」と言われれば
借りたくなるのが人情なんだろう・・・
ちょうど事務所も手狭で、テナントを探していた時期だったから、
ここは思い切って自社ビル建てようかな?なんて思ってしまった。
新たな事業構想もあった。
それじゃあ思い切って!やってみましょうか!ってなことになった。
ソコからが大変だった。。。
決めた以上借りたくて(建てたくて)仕方がない。
銀行に対してもいつのまにか立場は逆転。露骨に態度には出さないが
銀行員から笑顔が消えた・・・
と言うのも、僕が銀行に申し込んだ借入金は2億円だったからだ。
確かに事業計画自体はビル自体が利益を出す妥当性のある計画だったが、
ソコは地方銀行担保が・・・と言ってきた。
しかし、自宅は賃貸だし、実家も賃貸。
担保なんかどこにもない。
そこから交渉がはじまった。
銀行の呼び出しは最優先。どんな用事も投げ出して駆けつけた。
あーでもない、こーでもない。色々言ってくる。
僕はリクエストに答える。
そんな事を6ヶ月も続けたある日・・・
一本の電話が入った。
(銀行)本店の決裁が降りました。
融資いたします。
(..)(^^)(^。^)(*^o^)(^O^)ヤッター!(^.^)>(^.^)>\(^_^)/!!
なぜか涙がこぼれた。
最終的に評価されたのは無借金で頑張ってきた
僕の事業に対する姿勢だったらしい。
そして最後に銀行員にこう言われたのを覚えている。
ご承知のとおり既に担保割れしています。
これは融資と言うよりも、投資とお考え下さい。
これからの事業の発展に期待しております。